寺田貴信
1991年に誕生したスーパーロボット大戦」はおかげさまで30年を迎えることが出来ました。まず、この場を借りまして、数々の魅力的なロボットアニメーション作品を世
に送り出された方々、商品化を許諾して下さった関係各位の皆様、そして開発スタッフとユーザーの皆様に厚く御礼を申し上げます。
まだ世に出たばかりのスーパーロボット大戦は知る人ぞ知るタイトルで、私自身もマイ
ナー……多くの人達に受け入れられる作品ではないと思っていました。しかし、若かりし頃、スーパーロボット大戦をリリースしていた株式会社バンプレストの杉浦幸昌社長から
「スーパーロボット大戦が受け入れられるような文化を創れ」、「継続は力なり」という言葉をいただきました。
私はそれらを「ロボットコンテンツ市場の活性化」、「先人達が生み出したロボットコンテンツを(ゲームという形で)後世に継承していくこと」と受け止め、30年近くの間、スーパーロボット大戦を作り続けてきました。私だけで出来ることは限られていますが、今でも「あの時の言葉を実践できているのだろうか」と自問します。
日本のロボットアニメは、世界に誇れるコンテンツだと思っています。その一端に関われることは大変ありがたいですし、今後もそうしていきたいと思っています。それを成し
遂げるために私が出来ること、やれることは何だろうかと考えている毎日です。
スーパーロボット大戦は初期の構想を大きく覆す形で日本のみならずアジアでも展開しておりますが、今後も引き続きご支援下さいますようお願い致します。
スーパーロボット大戦シリーズプロデューサー
寺田貴信